神様がくれた時間
約束の旅行の日がやって来た。仕事が終わり東京駅での待ち合わせ。不安と楽しみで複雑な気分だった。
東京駅につく頃彼からのメールが入り1時間遅れるとの事だった。
近くの喫茶店で時間を潰し1時間後彼から再びメールが入る。改札の外に居るからとの事だった。急いで改札へ向かい彼を見るなり私は言葉を失ってしまう。
3日前にはまだ元気な姿だった彼がこの3日間でこんな痩せてしまったと…
彼から出た言葉は、ごめん…セブ島に行く自信がないとの事だった。
顔色の悪い彼からの精一杯の詫びの言葉に私はどんな顔をしていたのだろうか?
とりあえず、明るくまた、元気になったら連れて行って…それしか返せなかった。
とりあえず休みたいとのことで近くのビジネスホテルをとり休ませる事にした。
これが神様がくれた最後の時間。そして、彼の命のカウントダウンが始まっていたのだった。
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